先日、『心の健康』についてをテーマに
メンタルヘルスワークショップを開催しました。
自分の心の健康法を知っていると、
ストレスを感じた時でも
気持ちを整理しやすいですよね。
私は自分と向き合う時間を
いつも大切にしています。
自分の気持ちをそのまま感じ、
『こんな私でもいいかな…』と
受けとめる部分が自分の中にあれば、
心の疲れもやわらぐのかなと
私自身の体験からも思います。
私は子供の頃から
『つらい』
『困っている』
『助けてほしい』など
切実に自分が訴えたいと思う気持ちほど、
家族や友達にも話せませんでした。
ネガティブな気持ちを言うと、
『こんな自分は受け入れてもらえない』
『助けをもとめても誰も聞いてくれない』
『話をしても傷つくだけだ』
いつも自分の気持ちを押し込め、
自分と向き合うことを避けてきました。
自分の気持ちにフタをし続けていると、
何に悩んでいるのか…
どうしたいのか…
自分にとって大切なこと…など
本当の自分の気持ちが
分かりづらくなってきます。
何だかモヤモヤするな…
どうしてこんなに不安なんだろう…
年齢を重ねるにつれ少しずつ
言いようのない恐怖を感じるようになり、
20代の頃に心と身体を病んでしまいました。
食べることも、眠ることもできなくなり、
『何でこんなことになってしまったんだろう』
自分の身に起こったことが受け入れがたく、
ただ嘆き悲しむ日々が続きました。
真っ暗闇の中で
そこから抜け出したいともがくうちに、
孤独、絶望、悲しさ、悔しさ、怒り、憎しみ…
様々な気持ちが蘇ってきました。
『私はずっと耐えてがんばってきた…』
『何のために…?』
『愛されるため…』
『私は受け入れてもらいたかった!』
『誰に…』
それは幼い日のつらい記憶…
親から受け続けた心の傷でした。
『私はいらない人間なんだ』
悲しみに打ちひしがれて
一人で泣きながら見た、
黄色に染まった夕暮れの空。
その時に見た黄色い空は、
悲しさや寂しさの象徴として
私の中に強く残っていました。
あの黄色い空が、
自分と向き合えない私が
あるがままの自分を受け入れるまでの
長く苦しい日々のはじまりでした。
夕暮れはやがて夜を迎え、
真っ暗闇の後には必ず光が差し
朝が訪れます。
私は大きな力に突き動かされるように
それまで閉じ込めてきた
自分の正直な気持ちを
吐き出すようになりました。
自分と向き合う作業には
激しい抵抗や葛藤が伴い、
それに耐え得る心の体力と勇気が必要でした。
簡単なことではありませんでしたが、
モヤモヤした気持ちを外に出すと
大切なことや本当の自分が見えてきます。
自分の気持ちを表出できるようになった頃、
それまで感じたことのない
不思議な気持ちが浮かんできました。
『無理に変わらなくていいよ…』
『今のままの私でいればいい…』
『どんな私も私が受け入れる!』
これって…
自分の中にいる、
もう一人の自分からの
メッセージのように感じました。
もう一人の私が、
私を救おうとしてくれている…
その力はとても強く、
前に進む勇気と
大きな安心感をもたらしてくれます。
おだやかで優しいその温もりは、
幼児の頃に母親の手に抱かれた記憶
そのものでした。
私は愛されていたことに気付きました。
自分の中から浮き上がってきた気持ちを
大切に受けとめ尊重することで、
私は自分の中に
自分を救う力と愛があることを知りました。
気持ちは生きる力です。
自分の気持ちを自由に表出できずにいた私は、
生きる力を削がれていました。
どんな自分の気持ちも、
大切な自分の大切な気持ちです。
自分の気持ちを
そのまま受けとめ大切にすることが、
自分を大切にすることだと思います。
人として、援助者として
私がずっと伝えていきたいこと
『自分を大切に』
ハートフルチャリング
代表 寺田さをり
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